施設へ入居した高齢者が飲酒を楽しむことはできる?

長い間飲酒を続けていると、高齢者になって施設へ入ることになったからといって簡単にやめられるというものではありません。「介護施設に入所してもお酒を楽しむことはできるのか」ということを心配に思う人は少なくないでしょう。

結論から言うと、飲酒可能な施設はあります。特に自立した高齢者を対象とした有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅などは入居者の自由度が高いため、アルコールの持ち込みが認められているところが多いです。逆に飲酒が不可な場合が多いのは、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などです。認知症患者などの要介護度の高い高齢者が入居する施設なので、安全を確保するためにも持ち込める物には細かな決まりがあり、アルコールは認められていない場合がほとんどだからです。

しかし、いくら飲酒可能な施設であってもいつでもどこでも嗜んでいいというわけではありません。多くの場合は飲酒は自室のみと定められていて、○時から○時までと時間も決まっています。入居者の中にはアルコールが苦手な人や、飲みたいけど飲めない人もいます。そのような人たちのためにも決まりはきちんと守り、飲み過ぎて大声を出したり暴れるなどといった迷惑をかけないなどの配慮ができることが必要です。

また医師からやめるように言われているような状態でも、飲酒の許可は出ません。そのため普段から健康に気を配りながら適量を楽しむ程度にとどめておくことが、いつまでも楽しむことに繋がるといえるでしょう。